悪魔の囁き。

跳び箱で例えると
今は、助走をつけているところ。





もうすぐ踏み台でジャンプして
高い高い跳び箱の
一番てっぺんに手をつくの。





だけど、人々は
助走している私に向って
「うまくいきっこない」
と口々に囁く。






私でさえも
その跳び箱をうまく飛べるかどうか
分からないのに、
上手く飛べないように
人々は私の助走を緩める。






だけど、もう飛ぶしかない。
だから、誰の声も聞かない。






私は、未来に向って
もう高く高く飛ぶしかないの。