人間になりたい。

ずっと他人がうやらましかった。





他人は
私が一番欲しいと思っているものを
何の苦労もせずに
持っている。





本当の自分の姿が映る鏡を見て
私はどんな悪いことをしたから
こんな姿なのだろうと
嘆く。





だから、他人よりも欲しい。




幸せになる権利を
幸せの数を
他人よりも、多く欲しい。





この姿に耐えて生きてきた私に
神さまは褒章を与えるべきだと
思うのに。