喉元過ぎれば。

もしも、私が
怪物ではなく
人間の姿になれたなら。





もっと、もっとと
思うだろうか。




もっと、目の形がこうだったら。
もっと、鼻の形がこうだったら。
もっと、口の形ががこうだったら。






私がもし、
今人間として生まれ変わっても
そんな思いは抱かない。




喉元過ぎても
熱さは絶対忘れない。






だから、神様。
私を人間して下さい。

せめて、人間の皮膚にして下さい。